松本城へ歩いて向かいました。
大通り(大名町通り)をお城の方面に真っ直ぐ進むと、突き当りがお城です。
でもそこは正面の門ではないようなので、お堀を右に進み少し迂回すると太鼓門という大きな石を積み上げた立派な石垣のある門が見えました。ここから入って左に迂回すると松本城に入る黒門があります。午後の時間ですが松本城に入りたいと思ったのですが、なんと160分待ちで、eチケットもすぐに売り切れて、今日松本城に入ることは出来なくなりました。
行き当たりばったりの旅をする私は、詰めが甘かった、松本城って人気なのねと感心しました。
外国からの旅行客がたくさん松本城には来ていて、すごくにぎわっていました。
今日は、お城以外の施設が修復中で白い幕で覆われていたり、池のお掃除中で、松本城自体は美しく、良い写真がいっぱい撮れましたが、池の堆積物を掃除する作業中で大きなパイプ状のものが池にいっぱい沈んでいました。なのであまり良い景観ではなかったので、それが少し残念でした。しばらくベンチに座って松本城の景観を楽しみましたが気持ちを切り替えてお城以外を観光する事にしました。次回はお掃除も終わっているだろうから、eチケットも事前にとってから松本城を堪能したいと思います。
松本城を出てお城の裏手側の道を挟んですぐ松本神社があり、そこの境内に入って参拝して、神社の横の道を北に向かうと、開智小学校があり、そのずっと奥に旧開智学校がありました。そんなに遠くはないので歩いて向かっている人も少なからずおりました。松本駅から旧開智学校へのバスもあります。
左手奥が入り口で窓口でスイカが利用出来たので、¥700払ってパンフレットをもらい、旧開智学校の外観を見て回りました。洋館なのですが、和風のテイストもあり、なんとも不思議な感じの建物でこういうのを擬洋風建築というのだそうで立石清重さんという大工の棟梁が手がけたそうです。白い建物で水色で部分を引き締めた美しい建物です。
正面玄関は閉じられており、龍の彫り物やその上には青地に雲の彫り物、その上に開智学校の看板と左右に和風のお顔立ちの天使がこの看板を持っています。しかしなぜか天使の羽が茶色でした。
お庭もきれいに手入れされており、西洋の庭を意識しており、緑がまぶしく清々しかったです。
係の人が誘導していて、建物の中にも入って見学が出来るというので、中に入ってみました。
家具などはないのですが、教場、職員室、ステンドグラスのある大広間には小ぶりなシャンデリアがあり、そのシャンデリアの光に照らされて天井の木彫りの植物の飾りがきれいでした。木製の扉や階段の辺りに白い龍の木彫りがあったりと、豪奢ではないけれど、手間をかけた彫刻がたくさんあります。
明治天皇が視察した際に休憩した部屋が御座所として保存されています。
旧開智学校を出てすぐお隣にある旧松本カトリック教会司祭館には無料で入館できます。ここが結構感動的で、水色の二階建ての木造洋館(アーリーアメリカン様式とのこと)で、各部屋に暖炉があり家具が少し置かれていてとても興味深かったです。この館に住んだセスラン神父さんは、1901年から1914年まで松本で布教活動をされ、第一次世界大戦に動員された後にまた松本に戻り1917から1928年まで布教を再開され、「和仏大辞典」の著者として活躍され、東京に移り1944年に亡くなったそうです。第一次と第二次世界大戦に巻き込まれ大変な中、布教活動と大辞典の編纂と大活躍された神父さんの住んでいた館から当時の生活の波動が感じられました。ここも大いに訪れる価値があります。
帰りも歩いてお城の公園を突き抜けて大通りを歩き、左右にある気になるお店に寄りながら、そばおやきのくるみ、ベーカリーで各種パンを買って、最後に草間彌生さんの作品を見ることにして、松本市美術館へ向かいました。一旦、駅前から来た道をもどり、その大通りを左折して少し歩くと左手に見えてきます。いやこれは、入り口からもう草間さんの世界です。オブジェが凄い!松本市美術館というよりは、草間彌生美術館だと言っても過言ではない、もう入り口からわくわくしました。
美術館の外観やカフェに至る芝生の庭、そこにある多くの草間さんのオブジェ、こんなに写真が撮れる美術館はそんなにはないでしょう。クレジットカードで\800を支払って、ロッカーに荷物を預けて、エレベーターで3階へ行き、まっすぐに草間彌生の常設展へ向かいました。
またまた事前にチェックしない私は、アート作品がいっぱいあるのだろうと勝手に思ってましたが、根底から覆されました。暗闇の部屋に一人ずつ入り、カップルだと二人、係の人が入るタイミングを誘導してくれます。足元が見えない感じで怖いですが、そんなことも忘れる世界が広がります。永遠に続くシャンデリアと鏡の部屋、緑の梯子、赤のハート、魂のいろんな色の世界、最後は明るい部屋に出たら黄色の巨大なドットのかぼちゃのオブジェがあり、ここでは写真が自由に撮れます。出口付近に草間さんの自伝的文章のパネルやメッセージのパネルがあり、自伝的文章のパネルを読んでいたら、不意に涙があふれて来ました。写真も撮れないし、この文章やメッセージを印刷したものはないとの事なのでハートで受け止めるしかないのですが、とても感動しました。
美術館のカフェも閉店時間となり、有名なそば店は多くの人が待っていて、そばが食べたいのになと思っていたら、駅前の公園通りという地域に飲食店がたくさんあり、そこのそば屋(手前ざる 俊)がちょうど席が空いていたので、入ってそばと山菜天ぷらを注文して食べたら、とても美味でした。駅ビルに戻り、お土産を買って、キャラメルソフトクリームを食べて、帰路に着きました。明日の朝は、今日買ったベーカリーのパンを食べよう。



2025/5/5 歩数17442歩。

