長坂駅前のロータリーを抜けてすぐの県道の信号を渡りそのまま直進すると下り坂になり、少し下ると道の左右に大きな石柱が現れます。その石柱には、穂見諏訪十五社神社(ほみすわじゅうごしょじんじゃ)と記されていました。この道を参道としてこの先に神社があるのだと思い、ご挨拶がてらに参拝することにしました。長い坂をずんずんと下って行きますと左手に神社が見えてきました。境内には、神社の前に大きな池があり石の橋が架かっており、石の鳥居があります。横から入ってしまったのだと気づいて、再度鳥居から入り橋を渡り楼門を通り、境内に進み拝殿で参拝しました。奥には本殿があり、右手には社務所がありますが、閉じられております。
また境内の左手奥には、神輿を納めている倉があります。
ここだけ涼やかな空気が流れています。無人(神主さんの居ない)の神社のようですが、手入れはされています。鳥居の左右にプランターが2つずつ置かれており、色とりどりのきれいな花々が咲いてます。とても静かでゆっくりとお参りが出来ました。この神社を産土(うぶすな)神社として通いたいと思います。お祭りがある時にはお神輿を見てみたいと思います。
看板には、本殿は、江戸中期の建物で北杜市指定有形文化財。また樹齢700年余りの大ケヤキがあり天然記念物となっています。そして無形文化財として筒粥の行事(つつがゆの行事)があり、武田信玄の父信虎に命じられたのが始まりで400有余年の今日でも休むことなく続けられているとのことです。池には蓮がたくさんあり、季節には白いはなを咲かせます。
地元の方に聞きましたら、この神社は昔から多くの人が訪れた。その為、ここ長坂に駅が出来たのだとの事でした。駅から500メートルも歩けば神社に着きます。確かに参道は、長い坂でしたから、もしかしたら長坂の名前もここからきたのかもと思ってしまいました。
また穂見諏訪十五社神社は、諏訪大社とも関連があるのではと思います。諏訪大社 上社本宮へは、2018年1月下旬と今年の4月上旬に二度参拝しましたので、余計にご縁を感じます。
神社の道を挟んだ反対側には美しい田園風景が広がっていて、とてものどかで美しいです。そして道の先には遠く富士山が見えます。参道沿いには多くの樹木があり、桜など季節に応じて美しい花が咲くでしょう。来た道を戻る途中、甲斐駒ヶ岳が雲がかかってはいましたがきれいでした。